オンワード樫山は今秋から最低価格を2万円台後半に抑えた低価格紳士スーツ店を百貨店内で展開する。
取り扱う商品は主力紳士服ブランド「五大陸」の中心価格のほぼ半額で、10~20代の若年層がターゲットというが、オンワードの知名度で30~40台の顧客にも受け入れそうだ。
低価格スーツ店のブランド名は「エンターG(ジー)」。一着当たり2万9400円と3万9900円のツープライス店
生地や付属品をまとまった量で調達することで原料コストを圧縮。縫製も中国の工場を使い、閑散期を狙って計画的に生産するなどの工夫で低価格を実現する。
買いやすい価格設定に加え、若者に人気がある細身のシルエットなどデザインや仕立ても工夫。就職活動する学生や新社会人らを中心に10~20代の需要を取り込む。
エンターGは「五大陸の入り口」との意で将来、五大陸をはじめとするオンワードのブランドの顧客を育てる狙いもある。