組み入れ銘柄の筆頭は関西電力、2位が中部電力という大胆な運用に踏み切る日本株ファンドが登場。
6月20日に国際投信投資顧問が設定した、その名も「リバーサル・ジャパン・オープン」開示資料によると、24日時点の関西電と中部電の組み入れ比率は4.9%ずつで、東北電力にも1.8%を振り向けている。
実はこの商品、割高・割安の判断や組み入れ比率の調整をモデルに基づいて機械的に決めるシステム運用型のファンド。
株価が大きく上がった銘柄は反動で下がり、下げすぎれば反発するという経験則(アノマリー)に基づく「リターン・リバーサル」と呼ばれる「逆張り」運用戦略。
同ファンドの場合、投資対象である「TOPIX100」採用銘柄(除く東電)の騰落率を3カ月ごとにチェック。業績や為替動向などで説明可能な株価変動を勘案して株価の「ブレすぎ」部分を測定し、相対的に割高になった銘柄の比率を引き下げ、割安銘柄へと資金を移す。「関西電・中部電買い」は、この分析モデルのレーダーに引っかかった結果。最近の電力株反発もあって、ファンドのパフォーマンスは29日時点でプラス5%程度と上々の滑り出しをみせています。